息子が生まれるとわかってから
こんな子になってほしいと願ったことは二つしかなかったけれど
そのうちのひとつ。

「料理ができる男になってほしい」

完全に私の好みであり、エゴなのだけれど。

大人になって、彼女と起きた朝に
お腹空いたねーって
スウェットにクロックスをひっかけてコンビニに行くのではなくて

んーー・・・って言いながら、ぼさぼさの頭のまま
冷蔵庫をおもむろに開けて

ぼーっとしながらちゃちゃっとパスタかなんかを作り
「作ったから食べよー」とかって言える男になってほしいと。
できれば向井理のような。
速水もこみちのような?

いや、できればですよ。

でも、料理のできる男。これだけはと。

そうしたら今や10歳になった息子は、夜更かしが過ぎて起きられなかった私に
「おかあさーん、朝ごはん作ったよ~」と
耳元で優しく声をかけ、起こしてくれるようになり

今日は僕が夜ごはんを作るから!と
唐揚げやらニラ玉汁やらを作ってくれるようになり。

お母さんに喜んでほしいからと
スポンジから焼いてケーキを作ってくれるようになり。

おつかれでしょうから、と
クッキーを焼いて待っていてくれるようになり。

これは絶対に、彼女にパスタくらい、余裕じゃないかと。

こんな風になってくれるのなら
もっと、こうなってほしい、あぁなってほしいと
欲張っておけばよかったとか思ったくらいで。

そんな話を周りにしていたら
どうしたらそんな風に育つの??と
聞かれることも多くなったので
料理ができる男に育てるために私がしたことを
書いておこうと思います。

(だから、元気に外で遊んだり
運動神経のいい子に育つ方法を知っている方
是非、教えて下さい!)

実際、特に何をした訳でもない。
寧ろ、いろんなことを「しない」できました。

無理にやらせない。

やりたい!と思ったときにやらせる。

なんでもかんでも「自分で!!」っていう時期がきます。
料理をしている私に向って、例のごとく言ってくる訳です。
「〇〇ちゃんがやる~!」

普通は、小さい子にやらせると、危ない、面倒くさい、んですが
これは、物事を得意にする大きなチャンスです。

料理に限らずだけど、この
「〇〇ちゃんがやる~!」を逃すのは非常にもったいない。
外でも、絶対に届かない遊具で遊ぼうとする小さい子を
「〇〇ちゃん、まだできないでしょ?」って言ってる親御さんを見ると
あぁ、めちゃくちゃもったいないことをしてるなと思う。

〇〇ちゃんがやる~!と言ってるとき、彼らには
「それができている自分」のイメージが、はっきりと見えているはず。

できる!と思うから、やりたい!って言うんですよね。

だったら、やらせてみたらいいんだと思うんですよ。
例え、できなくても。
できるところまで。

できるフリ、っていうところまででも。

もう少しだったね~、あとこのくらい大きくなったらできるね!って。

できるできない置いておいて、やりたいと思ったときにやってみる

この習慣を持って大きくなっていけば
少々の失敗でも、また次、挑戦できそうでしょ?

そして、なんか子どもってブームがあるんですね。

息子の料理も、一旦、ブームがきたけどその後、何年もやろうとしなくて
また、いきなりやるって言い出しました。

しかも彼の中では「僕は料理はできるんだ、得意なんだ」って思えてるから
久々でも全く抵抗がないみたいです。

小さいとき、やりたいって思ったときにやらせておいてよかったなって思いました。

やりたい!って言ってる旬を逃さないことが大事だなと思いました。
心配し過ぎない。 何かを「やりたい!」と言い出したときに考えるのは
『最悪、死なない範囲で、最大限安全に、そのイメージを実現するためにはどうしたらいいか。』
例えば、包丁を使っているときに「〇〇ちゃんがやる~」と言われたら

「これは危ないからダメ!」と言いたい気持ちを一瞬、堪えて

「そうか~、〇〇ちゃん、切りたいのか~。
じゃあねぇ、もっと大事な切ってほしいものがあるんだけど
お願いしていいかな~。」

と言って、取り出すのは指が切れないステーキナイフとできればバナナ。
もしくは、はんぺんとか。

これなら指も切れないので
これをこういう風に切ってね、とお願いすれば
嬉々として切って、「〇〇ちゃん、切ったよ~」とご満悦です。

「ありがとう~、お手伝いしてくれて、お母さん助かるなぁ~
じゃあ、ヨーグルトかけて、食べようか~」

で、「〇〇ちゃんが作ったデザート」を食べながら
家族全員で絶賛です。

そうしたら、自分はもう料理ができる、包丁が使えると思うから
またやりたいといいます。

そうしたら今度は本物の包丁。
ちなみにうちはかなり小さいときに
子ども専用の包丁を買いました。

このとき
考えうる最悪の事態は、身体に刺さることです。

だから、落とさない、人の身体に刃を向けない、刃の下に指を置かない
これを教えます。

「〇〇ちゃん、包丁は、お肉やジャガイモも真っ二つになるくらいよく切れるからね
〇〇ちゃんの身体も、切れたり刺さったりしないように3つだけ覚えよう。

ひとつは、包丁の置き方ね。
包丁を置くときは、刃を向こう側に向けて、必ず横に置くんだよ。

縦に置いたりすると、身体が当たって落ちたときに
〇〇ちゃんやお母さんの足に、ぐさーって刺さって、血がどばーって出て
救急車に来てもらわないといけなくなるからね。

必ず、置くときは刃を向こう側に向けて、横に、だよ。

ふたつ目はね、包丁は、切るときだけ持つ。
この刃は、ぐさーって刺さるからね
絶対に、人にも自分にも向けない。持って歩かない。

誰かがぶつかってきたら刺さって死んじゃうからね。
ふざけてでも人や自分に刃を向けちゃいけないよ。持って歩いちゃダメだよ。
切るとき以外は、さっき言ったみたいに、奥に、横に置いてね。

みっつ目は、指を下に置かない。
切るときにね
この刃の下に指があったら切れちゃうからね。
切るものを押さえるときは、包丁の当たらないところね。
離れたところを、持つんだよ。

みっつ。お約束。わかった?」

敢えて、刺さる、痛い、危険だということを、イメージできるようにきっちり伝えて
そうならない方法を約束します。

その後は、その約束が守れているかどうかだけを見て
いろいろ言わない。
下手でも、ぎこちなくても、ときどき「切れてるね~、上手だね~」と言うくらい。

でも、今までに指を切ったことは一回くらい。
それでも、もうやらない、とかにはなりませんでした。
卵を割ることを覚えたのも2歳とかだったけれど
コンコンって軽くやって、ヒビが入ったら
右と左の親指入れて割ってごらんって言ったら、一回ですぐにできるようになりました。

殻が入ったら取ればいいし、黄身が割れたら割って使うものを作ればいいし
床に落としたら、捨てて拭けばいい。
自分が心配していることの80%は起こらないし
95%は、起こっても大したことないこと、修復できることのような気がします。

文句を言わない。 子どものやることですから
時間がやたらとかかるとか
人参が大きすぎて、生で食べづらいとか
クッキー作った後が粉まみれだとか
後片付けはしないとか

ありますよ。子どもだもの。

でもね。
その1時間で、この子が「自分で唐揚げ揚げて夕飯作った!」って自信がつくんだろうなとか
「クッキー作って、お母さんが喜んでくれた!」って、人を喜ばせることを自分の歓びにする経験ができるんだろうなとか思えば。

次の日学校だけど寝るのが遅くなっても
洗い物が多くなっても、まぁ、いっか、そのくらい。と。

そのためには
自分の中の「~すべき」をどれだけ多く外せるかが大事なんじゃないかなと思います。

洗い物が次の日になっても
ちょっと寝不足で学校行っても
別に、死ぬ訳じゃない。
少しくらい失敗しても
少しくらい何か余計に困ることがあっても

子どもの「経験」の方が大事
そう思えば、許しちゃっていいと思うんです。

だから、文句を言わない、というよりは
文句が言いたくなるような、自分の常識は捨てられるだけ捨てる、っていう感じかな。
結構、ラクになります。
大きくなってから、「この子、〇〇ができなくて・・・」って言うことも増えるかもしれないけど
もしかしたら、やりたいって言ってたときに旬を逃したのかも。

お母さんも毎日、めちゃくちゃ大変だから
やらせてあげたくてもできないっていうことがほとんどだとは思いますが

もし、余裕もあるのに、ただ反射的に
「できないから、やめなさい」とか
「危ないから、やめなさい」って言ってるときがあったら
できないからって、やらせない理由になるかな?
これ、最悪の場合を避けて、なんとかチャレンジさせてあげられないかな?

って、考えてみて下さいね。
できないと思ってたことができたりして、本当、子どもってすごいし、おもしろいですよ。

bsPAK65_bajirujenobeze20130825
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
他の人気記事もお届け!